高畠のギルマス記

ギルドハウス高畠、ギルドマスターのブログです。

ギルドの回顧録① ケンヤ&ザイダ 6カ月ギルドハウス高畠に住んでみて

ギルドの回顧録
ケンヤ&ザイダ 6カ月ギルドハウス高畠に住んでみて

 2020年9月~2月までギルドハウス高畠に住んでくれた、ケンヤとザイダに住んでみての感想をインタビューしてみました。この形式で暮らしの情報をブログに掲載するのは結構新鮮ですね。お二人ともスペインでの暮らしに慣れていたけれど、雪国の田舎での暮らしは実際どうだったかインタビューしてみました。ちなみに今は中国四国地方車中泊で巡ってるそうで、ギルドを離れてから改めて振り返って答えてもらいました。

f:id:masterhato:20210324150323j:plain

ザイダとケンヤ ギルドハウス雪上BBQにて

・ギルドの最初の印象と実際に住んでみての感想

ケンヤ:自然に近いど田舎に住んでみたいと思っていたので、希望していた通りの場所が見つかった印象でした。実際に住んでみたら想像以上に空気や水がおいしく、星の眺めもきれいでした。

 

ザイダ:最初は、自然が多く、とても静かな場所だと思いました。広くて明るい部屋もあって、オンラインで仕事をするためのインターネット環境も整っていて、面白い人たちがいるという印象でした。第一印象で思っていた通り、空気の良い静かな場所です。最初の数ヶ月は楽しかったのですが、冬の生活は家で一人でいることが多いのが苦手な人には辛いと思います。それでも、田舎でのシンプルな生活を楽しむことができました。

・ギルドのいいところ

ケンヤ:他人の目を気にせずに羽を伸ばせて本当の自分になれる場所。自分の良い部分も直したい部分も見えてくるので自分自身と向き合えるいいチャンスをくれる場所でもあると思います。僕は時々しかしませんでしたが、静かで自然も近いのでヨガとか瞑想とかをするのにもいい場所だと思います。地域の農家で働けたり、熱中小学校で勉強できたりするのも大きいメリットです。

 

ザイダ:ギルドのいいところは自分のペースで生きて行けるということだと思います。特にこの日本の社会では、自分の人生が常に他人と比較されるが、ギルドハウスではそのようなプレッシャーを感じることはないと思います。そのため、ストレスを下げたり、社会から逃げたりするには良い場所だと思います。

・ギルドのイマイチだったところ

ケンヤ:ギルドに限らずにどこでも共通の問題ですが、山形のコロナ感染者数が増えるにしたがってオンライン以外での人との関わりが少なくなり残念でした。今のギルドハウスの大きさ的には難しいかもしれませんが、誰とも会わない日もあったので、あと2〜3人一緒に住めたらいいなと思いました。

 

ザイダ:ここまで長く滞在決めたのは、ひとつには家賃がとても安かったからだと思います。また、この家賃には美味しい玄米が込みなので、ギルドハウスに着いてから食べ始めました。玄米を食べるの慣れるまでに時間がかかったですが、今は懐かしいです!


・一番印象に残っている出来事

ケンヤ:時々、見学者や冒険者が訪れてくるのが個人的には印象的であり、嬉しかったです。他のシェアハウスではそういった訪問者と一緒に食べたり人生について語ったりするのがあまりないので。 

 

ザイダ:一番印象に残っているのは、農家でアルバイトをさせてもらったことです。3週間ほど、ある家庭で洋梨の収穫と梱包を手伝っていました。農家作業の習慣や生活、山形の方言、昔の話などを少しずつ知ることができて、とても楽しかったです。一緒に働いていたおじさん、おばさんたちはとても優しく、大切にしてくれました。また会えたら嬉しいです。

 

・雪国の田舎に住んでみて

ケンヤ:もともとある程度想像はしていたのですが、冬の期間にできることが少なくずっと部屋に籠っているのはちょっとツラかったです。今後雪国以外から移住してくる人たちの中で部屋にずっといるのが苦手な人には何かしらのケアが必要かもしれません。

 

ザイダ:正直、想像していたよりも大変でした。ギルドハウスにはバスも電車も来なく、どこかに行くには車が必要で、一番近いお店は歩いて1時間のところにあるからです。日本では運転免許を持っていないので、誰かに頼って移動することになり、大変でした。別の種類の環境、例えば友達と一緒にいたり、もっと多くの人と一緒にいたりすれば、こんなに寂しい思いはしなかったと思います。逆に、晴れているときは気持ちよく、景色もとてもきれいでした。


・ギルドやギルドマスターに今後期待する事

ケンヤ:今まで通り現代社会や都会の生活から抜け出したい人や休息を必要としている人たちを受け入れてあげて欲しい。


ザイダ:一つは、人と人とのつながりは大切だと思います。特にこのような遠隔地では、良いコミュニティを作り、新しい人を迎え入れる良い雰囲気を作り続けることが良いと思います。もう一つは、少なくとも私が重要だと思っているのは、共同部分の清潔感を高めることです。ルールを決める必要はありませんが、ちょっとした整理整頓ができるといいですね。

 

ギルド飯主に玄米食は半年やってみてどうでしたか

ケンヤ:前から玄米食には興味があったのですが、美味しく炊ける炊飯器もなかったので時々しか食べていませんでした。ギルドに来てからはほぼ毎日玄米食に切り替わり数週間経ってからは体も適応して健康的な食事が出来ている感覚がありました。玄米食を試したい人もそうじゃない人にも自分の健康を考えるいいきっかけになると思います。


ザイダ:最初は味がないと感じて難しかったです。しかし、豆と食べてみると、より好きになり、食べ慣れることができました。玄米を食べなくなった今、体で感じています。体には健康的だったと思います。

 

・ギルドで得た事や学んだこと

ケンヤ:学歴・職業・年齢・容姿などが重要だと思わせる社会的なプレッシャーから開放されてストレスを減らすことができた。これからも人口が集中している都会よりも自然の近くに住みたいが、人との関わりをある程度保っていないとネガティブになってしまうことがわかった。


ザイダ:私は雪の多い場所に長く住むのは好きではなく、私の人生には太陽の光が重要であることに気づきました。長い間、家に閉じこもって、ほとんど何もしないでいると、気分が落ち込んできます。北日本の田舎で自殺者が多い理由がわかりました。

 

これからやっていきたいこと

ケンヤ:今まであまり触れる機会がなかった田舎に残っている伝統的な文化や習慣などを日本語教師として海外の生徒たちに伝えていきたいと思っています。


ザイダ:もっと一日一日を大切にして、前向きに生きていきたいと思います。ギルドマスターのおかげで、スペイン語圏の文化やスペイン語の授業を熱中小学校で行うことができました。そのため、自分の文化の一部を人に教えることは、人の役に立つことが好きな私にとっては楽しいことだと気づきました。だからこそ、もっと多くの日本人にスペイン語を教え、自分の文化を伝え、将来的にはスペインに旅行してもらいたいと思っています。

 

その他自由に感想とかコメントあれば

ケンヤ:社会にうまく適合できてない人たちを集めて村を作るというギルマスの考えは素敵だと思います。是非実現させてください。いつかその村に遊びに行きたいです。


ザイダ:おしょうしな。(このあたりの方言でありがとうの意味)

 

f:id:masterhato:20210324204726j:plain

広島から近況の写真 楽しそうで何より

 

以上、ケンヤとザイダにギルドハウス高畠での暮らしを振り返ってもらいました。
お二人には熱中小学校の生徒としても活動いただいたり、お互いの友人や知人を交えて一緒にパーティをしたり、ここ半年は随分賑やかでした。中々雪国での暮らしは慣れない事ばかりだったようですが、遠く離れた地でもここでの暮らしや経験が何かの糧になれば嬉しいですね。ギルマスは春からの新生活に向けてまずはギルドハウスの掃除と次なる取り組みを進めていきたいと思います。