ギルマス記 2021~22年冬
ギルマス記 2021~22年冬
失われた秋とすっかり暖かい今日この頃
前回のギルマス期は10月の半ば、この記事を書いている現在はGW真っ只中、危惧していた通り秋という季節は私の意識からは抜け落ちて消えてしまった。すっかり暖かくなり、春という季節すら飛び越しそうだけれど、流石に書かなくてはと焦燥感にかられながら記事を書いている。そもそもこの記事を見る人は一日平均で2.3人くらいのもので、打ち捨てられた地蔵尊の標識のような存在かもしれない。それでも物好きがたまに見つけて詳しい話を聞かせてくれと訪ねてきたりするもので、やっぱり記しておこうかとそんな心地である。
最近私自身の物語や意識はギルドハウスから離れて色んなところに広がっているため、中々ギルマス記という括りでこの記録を残すのもずいぶん虚ろになっている。しかい毎度振り返ってみると年末から2月3月とあれこれとやってきたなと思うところで、自身にとっても記録という意味で改めてしたためてみる。
雪の中ほったらかしてたネギと畑
烏帽子山公園の桜
グランドマスターが高畠へ来訪
年末にギルドハウス十日町からグランドマスターのハルさんが高畠の方に遊びに来た。ハルさんとリアルでお会いするのも2,3年ぶりだろうか、ちょっと遠出して飲みに出かけようかなんて話もしたけれど、ちょうど大雪の真っ只中だったりもあり家で一緒にのんびり鍋を作ったり近場でご飯にいったりしていた。茶の間にホワイトボードを設置しようとちょっとしたDIYをしている最中だったのでハルさんと冒険者に手伝ってもらいながら完成に至った。
翌日は近場で米沢牛を食べに行ったり、カフェ巡りしながらのんびりとあれこれお話した。お子さんが生まれて十日町の方も少しずつ変わっているというお話と4月からまたちょっとアップデートしようと考えているなんてお話をされていた。ギルドハウスも高畠始めてから4年目に突入するけれど、どうしようか考えているなんてお話した。ギルマス同士色々その先の事を考えてましたが、ともかくハルさんは相変わらず元気そうで何よりでした。
一緒にボード設置
近くでおにぎりランチ
豪雪の冬、寒さとの向き合い方
今年の冬は寒かった、そして雪が多かった。1月末~2月末くらいまではずっと寒さと雪かきにモチベーションを持っていかれていた。しかし今年の秋頃に防寒つなぎというものを買ってみたところ、これがまた快適だった。いつでもどこでも寝れるくらいに暖かい、みんなが寒い寒い言っている所でも全然ストレスなく生活できる。職場でもプライベートでもどうせ雪かき作業もセットなのでほぼずっと防寒つなぎを着ていた。あまりにモコモコしているため、宇宙飛行士だのくまさんだの言われたが、快適性を重視して無視することにした。豪雪の冬にファッショナブルな生活など二の次三の次だ。良くわからないコメントは勝手にポジティブにとらえることにする。
ふと用事が出来て吹雪の夜に一人外を散歩した日があった、十分程度の外出だったが呼吸するのも困難でいつも馴染みのある道でさえボーっとしてたら遭難できると感じた。でも日常が凍り付いて非日常に変わってしまうような体験からは、底知れぬ恐怖と魅力をゾクゾクと感じられた。意外とまだまだ未知の世界は身近な所にもあるものなのかもしれない。
だいぶ埋まった時の様子
冬の夜道
学生交流の拠点として
2月~3月期間は地域インターンという事業を企画して、ギルドハウスにも毎週4人ずつ色んなところから学生さんが来訪してくれた。一か月で30人近くの人が出入りしたということもあり、かなりカオスな状況だった。地域の拠点に滞在しながらリアルな地域の仕事や暮らしを体験してもい1週間滞在してもらうという企画だったのだけれど、個人的にも関わって貰った地元のメンバーにとっても参加した学生のみなさんにとっても、かなり刺激的なイベントだったと感じる。ギルドハウスの流動性という事を最近よく考えるのだけれど、こういったイベント企画でがっと集まって貰うのも新しい可能性を感じた所だ。面白がってやれる取り組みや温度感大事にしていきたいですね。
ちょくちょく近くの農家さんからお借りしてサウナテントで遊んでいたんだけれど、結構な頻度で遊ぶので今回の学生交流のついでに買う事にした。冬のギルドの風呂は温度が上がり切らないため、サウナで暖を取るのはめちゃくちゃ心地いい。サウナに入って裸で新雪にダイブするのは、なんだか懐かしくも新しい体験だった。
こたつに埋まってる人
ちょっと冒険にでたり
雪の日とテントサウナ
世界の外側のその先へ
ギルドハウス高畠の取り組みを始めてから4年、住み開きという取り組みのいい所と限界という事であれこれと考える。そもそも田舎に飛び込もうと思ったきっかけとして、地域になんとなく生きている世界の外側にはもっと自分が望むべく世界があるもしくは創れるのではないかとそんな気持ちだったように思う。今改めて外側の世界には何があったのか、改めて考える。
はじめはなんとなくおもしろそうとか、こうしたら生きやすそうみたいな発想で身近な出会いからあれこれとチャレンジして実践してきた。しかし続けていくにつれ、自分自身の身体的な限界と社会的な限界という事にぶち当たってくる。自分自身が何かを望んで実現するには自ずと身近な人たちや文化的な部分との相関が必要になってくる。そこに至って今また新しい発想が必要になっている。
そもそも自分の想像する世界の外と内の境界線とはどこか、理想と現実、喜怒哀楽、個人と社会、現世と幽世、生と死の境界線がどんどんあいまいになる、そんなことを考えていると個々の命などどうでもいいような曖昧な感覚に陥る。それでも自身に宿った曖昧さを受け入れて、そして曖昧さの中にしか生きられない存在を抱擁するような、そんな事をやっていきたい。生きている以上は生きる事を肯定するしか選択肢はないのだから。
個人的な事を考えるのと社会的な事を考えるのとでは要素の数が異なる、理想と現実、過去現在未来、現世と幽世では更に複雑怪奇な系がある。ここまで来てしまった以上、複雑怪奇なこの世界にしか生きられなさそうだけれど、意外とそれも楽しいもので更にその先をふわふわと探検していこうと思う。
洗って干される冬用のツナギたち
いつもの視界、散らかった縁側前
そんな感じで・・・
ギルドハウス高畠は以前より存在が希薄な感じになっていますが、引き続き開いています。この地に人が集える場は残していきたいとは思っているので、もう少し普通に泊まったり滞在したりという事が出来るようにリニューアルする機会も伺っています。
冒険、滞在、居住の受付は随時行っていますので、最後まで読んでいただいた方で、もし何かピンと来た方がいればご一報ください。ではでは。
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